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海外モバイル通信の意外

6/24~6/29までスウェーデンのストックホルムに行ったというお話を前回しました。2回に分けてこの件について書いています。
前回はシンプルに紀行文でした

今日はその2回目ですが、「海外出張で最適なモバイル通信は何か」がテーマです。

海外出張で大事な物を3つ上げろというと何を挙げますか?

私の場合は、「パスポート」、「お金(クレジットカード含む)」、そして「モバイル通信」です。(特に海外での)モバイル通信は、大げさに言えば身を守る大事な道具なので、出かける前には是非チェックしたいものです。よくわからなくても、ざっと目を通すだけでも、いざというときに役に立つものです。

では、何を用意したらいいのか。考え方は大きく二つあります。

1.特別に準備をしない。
2.海外専用のモバイル通信手段を準備していく。

ITや機械物に弱い人や時間がない人は前者になるでしょう。ただし、何もしないと言っても前提条件があります。それは、ホームページが閲覧できる携帯を持っていることです。スマホでなくてもいいです。やや古い3G携帯でも十分ですが、とにかくパケット通信ができる携帯は必須です(それを持たない方はいないと思いますが)。

ITの知識がある人や、準備の時間がある、準備をするスタッフがいる、というような方は後者の「海外専用のモバイル通信」を準備するがよいと思います。また、その方が1日あたり2千円くらい安く済みます。5日間滞在すると1万円の違いが出てきます。手間をとるか、費用を抑えるかの選択だと思います。

では、それぞれで
1. 特別に海外モバイルの準備をしない場合

これはドコモ、au、ソフトバンクなどの国内通信会社が海外利用のために用意しているしくみを使うことになります(国際ローミング)。通話には常に海外転送料金がかかるため、国内通話の3倍くらいの料金がかかりますが、メールをしたり、ホームページを見たり、Lineをやったりというパケット通信は料金に上限がありますので安心です。ドコモの場合で1日最大2,800円です。他者もほぼ同じようです。これ以上は請求されませんので、安心して利用しましょう(個人的には安くないと思いますが)。

海外に到着すると、「海外で携帯を利用するための心得」のようなメールが自動で送られてきます。その中に、わからない時の日本の連絡先などが書かれていますのでそこに電話をすればいいです。親切に教えてくれます。利用自体はあまりにあっけないので、海外での楽しい経験を共有するためについつい電話したくなってしまいますが、コミュニケーションはなるべくLineやメールなど、音声通話以外でやりましょう。音声通話は3倍くらいの料金がかかります(Line電話やスカイプは違います、この辺がややこしい)。気をつけるのはこのくらいです。

2.海外専用のモバイル通信手段を準備する

海外での通信費を少しでも安くしたい、現地のサイトなどに快適にアクセスしたいという方は、海外専用のモバイルWiFiを利用すればよいでしょう。
海外、WiFiでGoogleを検索すると、以下の2社が広告上位で表示されます。
(広告表示順位順です)

イモトのWiFi海外レンタル – globaldata.jp‎
海外WiFiレンタル/Global WiFi – townwifi.com‎

今回はこの2社のモバイルWiFiルーターを利用してみました。「イモトのWiFi海外レンタル」は昨年の台湾に続いて2回目の利用です。

「イモト」の方はヨーロッパ周遊プランを申し込みましたので、今回着陸したスイス・チューリッヒ、スウェーデン・ストックホルム、オーストリア・ウィーンすべてで利用できました。スイスでは乗り継ぎが40分しかなかったので、一瞬での確認しかできませんでしたが、ちゃんと3か国で利用できました。

それぞれのサービスについて、ストックホルム、ウィーンでの通信速度を計測しましたので、以下にまとめてみました。

海外通信速度計測結果(PDFが開きます)

以下は使い勝手も含めた考察です。

「イモトのWiFi」 3Gでどこでも安定

「イモトのWiFi」はLTE(4G)が使えるということでしたが、実際はストックホルム、ウィーンでは3G通信でした。しかし、通信が非常に安定しており、下りで8M、上りで2Mがコンスタントに出ましたので、全く問題ありませんでした。私の持論は「1Mあれば十分!」です。事実、観光で出歩く際も常にスマホを「イモトのWiFi」に接続してGoogleマップをリアルタイムで利用していました。また、後半ではスマホのSIP-IP電話でBrekeke-PBXに接続し、街中から日本に電話をしていました(少し遅延するので慣れが必要ですが)。

「グローバルWiFi」 4Gはさすがに早い

「グローバルWiFi」はストックホルムだけの利用でした。4Gでの通信が可能でした。4Gはさすがに通信速度が速く、ホテルの部屋で上り下り20M以上計測ができました。20Mあれば通常オフィスとほぼ同じ感覚です。しかし、なぜか突然3Gになってしまったり、なかなか4Gでは通信できないことが多く(要するに国内と同じですが)、全体の使い勝手としては全部3G通信の方がいいかもしれません。

「ドコモデザリング(国際ローミング)」

今回面白いことがわかりました。ドコモの国際ローミングでウェブサイトにアクセスすると、アクセス元は「日本」と表示されます。つまり、国際ローミングによって日本のゲートウェイまで接続され、そこからインターネットに出ていくようです。よって、現地から現地サーバーと日本サーバーへのそれぞれの通信応答時間(PING)を計測すると、現地のサーバーの応答時間よりも日本のサーバーからの応答時間の方が短いことがわかりました。しかし、必ず日本まで通信が発生しますので、オーバーヘッドが大きく、全体の通信効率(スループット)は良いとは言えません。日本のサーバーにアクセスするにはいいかもしれませんが、現地のサイトを利用したり地図サイトを見たりスカイプをしたり、ということには向かないと思います。料金的にも、1日上限が2,800円と、海外モバイルWiFiよりも高いので、使い方によっては海外専用モバイルWiFiを持ち込んだ方が理想的という場合があると思います。

「ホテルWiFi」 必ず利用しましょう

ホテルではほぼ100%、ホテルが用意するWiFiが利用できます。通信もとても安定してストレスもありませんから、ホテルにいるときはPCはもちろん、スマホもホテルWiFiを利用しましょう。

ちょっと難しい話になりましたが、通信のお話は以上です。

最後に、これは元ツアーガイドの知人から実際に聞いた話ですが、その知人の後輩(女性)のことです。その方は初めて一人で海外に行って(知人曰く“無謀”と言っていました)、荷物か何かのトラブルに巻き込まれたそうです。その時にその彼女がとった行動は、まずはアップルストアを探して、iPhoneが確実に使える環境を確保したそうです。誰の指南でもなく本能的にとった行動だったらしいですが、いかに海外旅行先での通信の確保が重要かという面白い話だと思いました。海外ツアーのプロである知人もそれだけは感心していました(笑)。

さて、2回に分けてストックホルム(オプション ウィーン)出張の体験がテーマでしたが、やはり海外出張は刺激があって、仕事のモチベーションにつながります。小規模な企業にとって海外出張というのは機会もなく費用負担も大きいので難しいとは思いますが、むりやりにでも仕事を作って積極的に海外に行った方がよいと思います。ハッタリも効きます!(実はこれも大事!)、また、どんな企業も海外企業との付き合いは今時珍しいことではありません。

せっかくの小規模企業ですから、プランも自分で作成して、ホテルも自分予約して、多少でも外国語を使えば大成功でしょう。そして、その時に大事なのは、テーマを持ってでかけることではないでしょうか。これが無理にでも仕事を作る意味であると、私は思います。

※本記事はメールマガジン『インスクエア ビジネスニュース』に寄稿しました。

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