TOP >> ;Archive: 7月 2019

RAID1かRAID5か

こんにちは。

今日で7月も終わりです。早いものです。

昨夜、業務で使っている仮想サーバーのRAIDが崩壊寸前という恐ろしいことが判明しました。そのサーバーで稼働させている仮想マシンの一つが2日前からサービス出来ていないため、異常がわかりました。

いくつかある仮想マシンのうちの一番常用な仮想マシンを通常起動するとブルースクリーンになり、セーフモードでなんとか動かせる状態です。

急いで仮想マシンを停止させて仮想ディスクのバックアップを取ろうと思いますが、Dドライブとして割り当てている仮想ディスクはコピーできましたが、Cドライブとして割り当てている仮想ディスクはコピーができません。ホストマシンのディスクに異常があって、部分的にアクセスできないようです。

Cドライブとして割り当てている仮想ディスクは数カ月前からバックアップに失敗していたようです。

そこで仮想マシンをセーフモードで起動して、仮想マシンの中でCドライブからDドライブにバックアップを取って、Dドライブの仮想ディスクのバックアップを他のサーバーに取りました。

バックアップが終わった頃、ついにその仮想マシンは起動できなくなりました。危ないところでした。

気がつくと、6台動いていた仮想マシンのうち、4台が停止してしまい、2台が動作中というおかしな現象になりました。停止した1台を起動しようとすると「ファイルがありません」 というようなエラーになります。どうやらディスクの不良箇所が広がったようです。面白いのは、2台の仮想マシンは何の問題もなく動き続けていることです。おそらく、リソースがディスクの正常な箇所にあるか、キャッシュで動いているのかも知れません。

ホストマシンの構成はCドライブがRAID1、DドライブがRAID5です。仮想マシンのリソースはDドライブに格納されているので、おそらくRAID5を構成する1つのディスクに異常があるのでしょう。

心情的にはここでホストマシンを再起動したくなりますが、そんな事をしたらDドライブは一巻の終わりです。ここはだましだまし使って、2,3日のうちに機能を他のマシンに移行します。

実は、ここで一つ厄介なことがありました。6個の仮想マシンのうちの1つはメールサーバーなのですが、このメールサーバーを使って毎朝5時にメルマガを配信する方がおられます。サーバーが使えなくなったのが23時過ぎですから、その夜のうちになんとか代替機を用意しなければなりません。それ自体は特別難しいこともありませんが、送信側のPCの設定を少し変更する必要がありました。代替サーバー自体は午前3時にはできあがって横になりましたが、朝の5時に連絡があってリモートでPCの設定を変更して約1時間遅れで無事メルマガを配信することができました。やれやれです。

さて、最後に記事のタイトルのRAID1かRAID5かということですが、サーバーのストレージの冗長性を確保するにはどちらがいいかということです。今どきは、高速なSSDでも数TBの容量がありますから、数十TBなどが必要でなければRAID1が簡単でいいのではないかと思います。

今ほどディスクの容量が大きくなく、またSSDも無いような頃は、いかに高速で大きなストレージを安全に確保するか、というのが課題でした。そのために、複数のディスクを束ねて使うRAID5が有効でしたが、現在はSSDでも数TBでありますから、RAID1でミラーリングをするのが簡単でいいのではないかと思います。

今回のサーバーもRAID5ですが、障害時には再構築をうまくやらないとデータすべてが無くなってしまいす。その点、RAID1は複製ミラーリングですから、取り外してディスク単体でも利用可能です。ミラーリングは速度が問題なのですが、SSDを使えばそれも問題がありません。最近はサーバーやNASでもSSDは当たりまえの選択肢の一つです。やはりシンプルが1番ですね。

更に大事なことは、いかに異常を早く知るかということです。今回のトラブルも、考えてみれば数ヶ月からサーバーの動作がやけに遅いなと思ったことがありました。ディスクに異常があるかもしれないとは思いながらも、データセンターに設置しているサーバーなので目視で確認することができません。

RAIDは、構成しているディスクの一つに異常があってもそのまま利用し続けることができますので、トラブルを抱えたままサーバーを使用し続けて、いきなりダウン、ということがよくあります。今回もそれに近い状況です。しくみだけではなく、運用体制も重要です。そして、日頃のバックアップが重要であることは言うまでもありませんね。

では。


Skype for businessが終了

こんにちは。

今日は京都に出張でしたが、いやぁ、暑かったです、京都は。

7月20日頃だったでしょうか。
顧客から、Office365のSkype for business が使えないという連絡が入りました。

数日後に訪問して確認すると、確かにログインはできるがオンラインになりません。調査していると、なんと全員が同じ症状であることが判明しました。これはもうPC側の問題ではなくてサーバー側の問題に間違いありません。早速マイクロソフトに問い合わせしてみると、数時間後に回答がありました。

なんと、「Skype for businessはサービス終了となったので、強制的にTeamsに切り替えとなり、Skype for businessは使えない状況です」ということでした。また勝手なことをするな、と思いつつ、「希望する場合はロールバックしてSkype for businessを使えるようにできます」とあるので速攻で依頼しました。

しかし、そんな案内あっただろうか?Office365の通知メールは結構たくさん来ますが、全部英語なので気がつかなかったかもしれません。
考えてみれば、当社はTeamsを使っているので、Skype for business がそういう状況になっているにまったく気が付きませんでした。

Skype for businessは元々マイクロソフトのLyncというメッセージングの製品ですが、Skypeをマイクロソフトが自社サービスとして買収したので、それに合わせてLyncをクラウド化してSkype for businessという名前でサービスしたものです(たぶん)。Skypeとは全く別物で接続性もなく、ただ紛らわしいだけの存在だったような気がします(終了したサービスの開設をしても仕方がない)。

後継のTeamsはAzure、SharePointをベースとしたコミュニケーションツールで、1対1チャット、グループチャット、トーク(電話)、ウェブ会議、ファイル共有と、コミュニケーションに必要な機能はほぼすべて揃っています。やり取りの履歴やアップしたファイルはすべてSharePoint上に格納されていますので、つまりはOneDriveでも確認ができます。そして、それはすべてAzure上ということですね。

ビジネスチャットもたくさんChatWorksやSlack、またマイクロソフトでもYammerがありますから激戦区です。後発でマイクロソフトが力を入れているだけあって、近年では久々の使えるサービスなどとも言われています。確かに使い勝手もよく、音声の品質も問題ありません。また、無料で使えるのがすごいですね(マイクロソフトアカウントの登録は必要です)。

結構使えるTemasですが、どうもメールとの使い分けが難しいというか、添付ファイルを探すのはメールの方が簡単だと思うのです。慣れの問題かもしれませんが、チャットは一時的に使うもの、という感覚が抜けません。

顧客の移行の準備をしなければならないので、また説明が大変だな、と思っています。

では。


リモートワーク

こんにちは。

今日は2019年7月29日ですが、東京オリンピック開催まで1年を切ったということで、
特にテレビはオリンピック一色のような感じです。

開催地が東京なので、開催期間中の交通の問題が何かと話題になります。
開催期間中は外国人をはじめ、国内でも全国各地から人がやってくるので、
通勤や物流への対応が必要、ということです。

その対策としての基本は、経路を利用する人を減らそう、ということのようです。

横道にそれますが、交通をコンピューターネットワークとして考えると、対策のための考え方は3つです。

①経路を太くする(インフラ)
②データを圧縮して一度に送信できる量を大きくする(技術)
③通信量を減らす(制限する)

リアルな世界と違って、②はデータを圧縮することができるのがデジタルの特徴ですね。
同じ回線の太さでも圧縮率を上げればスループットは大きくなります。
しかし、リアルな世界で人や荷物はギュウギュウ詰めにする以外に圧縮できませんから悩ましいですね。
(確かにそうまでして会社には行きたくないです)

本題にもどって、つまりはオリンピックに向けて通勤はやめよう、という動きが活発です。
その実現方法が「リモートワーク」とか「テレワーク」と呼ばれる、在宅勤務のような勤務形態です。

また、そのためのレンタルオフィスやITCツールなどのサービスがたくさんあります。

では、実際にそのような勤務形態がうまく行くのだろうか。
業種や職種にもよると思いますが、個人的には会社全体として採用にするには難しいと思っています。

うまく行っている事例もあると思いますが、以下のような条件が2~3は、全社的に、または一部の対象者
に対して揃っていないと難しいと思います。

①会社の業績がよく、ある程度のロスを許容できる余裕がある。
②業績連動の営業職か、一人で判断できる技術職である。
③社員が優秀で、コンプライアンスも遵守している。
④その会社や仕事が労働者にとってモチベーションにつながる他社にはない特徴がある。
⑤経営者が社員をある程度信じている。

上記の条件を小規模企業でそろえるのは結構ハードルが高いのではないかと思います。
また、矛盾する要素も含んでいます。

社員が優秀であればあるほど、転職や独立をしたがるものです。

給料というのは一定の場所で拘束される対価と考える方が労使共に納得ができます。
これは成果ではなくて、会社に来ていることを評価するので成果が出なくても程度は許容されます。
試しに、会社に来なくていいので、時間管理を厳密にしてくれ、というと絶対に嫌がられます。
それなら会社に来た方がいい、となります。

また、矛盾するかどうかわかりませんが、会社員(会社どうしの契約でもそうですが)というのは、
意外にミスをするとクビになるのでは、ということを常に恐れているのかな、ということがわかりました。

と、ここまで書いて自社のことを考えると、実は当社は現在のところ、ほぼリモートワークだ、ということに気が付きました。

当社は東京、富山、京都と3拠点ですが、ほとんどが一人オフィスですから、立派なリモートワークです。
そのために、様々なしくみを入れて、なるべく働きやすい環境を整えるように努力しています。

当社でいえば、上記①~⑤の条件のうち、ハードルが高いのは①でしょう。
①は経営は常にぎりぎりの状態なので、ついつい社員にはついつい成果を求めてしまいます。

特に注意していることは以下です。

・ある程度任せる。
・他社ではできないことをやってもらう(経験してもらう)。
・ITを駆使する。
・話をよく聞く。

IT技術については、細かい工夫は沢山ありますが、そもそも私自身が前職時代を通じて
「どこでも仕事ができる」ことを徹底的に追及していたので、その成果だと思います。

何事も一朝一夕にはできませんね。

では。


ブログ再開しました

こんにちは。

メルマガを辞めてからしばらくブログも書いていませんでしたが、
ようやく再開しました。

やろうやろうと思ってなかなか手が付きませんでしたが、
特に理由もなく、結局やるかやらないかの問題です。

昔の自分の記事を見るとなにやら気恥ずかしさを覚えます。
過度に過去を振り返ることはいいとは思いませんが、
記録があることは重要です。

どの程度の頻度で書くかなど決めていませんが、そういうことを
考えると手が止まるので、とにかく再スタートです。

背景にあるのは「すぐやる」です。

自分の悪い癖で、アウトプットの出し惜しみをします。

「今日できることは今日やる」か、
「明日でいいことは明日やる(無理に今やらない)」か。

どちらも、やらないこと、できないことの言い訳として引用しがちですが、
本当に細かなところは優先順位なんてつけれられないので、できることから
どんどんやりましょう。

では。


カテゴリー

過去ログ

サイト内検索


RSS FEED

正当なCSSです! 正当なCSSです!

« 3月 2019 7月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 8月 »