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値上げを知らせない戦略

今日はクラウドと料金に関するテーマです。

当社ではメールとワードやエクセルなどのOfficeのライセンスはOffice365を利用しています。昨日、ライセンスを1つ追加しようと思って料金を確認したところ、なんと値上がりしているではないですか!

別に不満を述べているわけではなく、マイクロソフトはOfficeをクラウド化した成果がここに見て取れるなと妙に感心してしまいました。

当社の場合は支払いは月払いなので遡って見ると、6月の契約更新からのようです。多数契約している会社から見れば「今さら何を言っているの!」とお叱りを受けそうです。そういえば、そんなニュースがあったなと、すっかり他人事でしたが、2015年契約の新規・更新分からの適用のようです。
http://blogs.technet.com/b/bpj/archive/2014/10/21/office-365-for-business-price-adjustment-from-january-2015.aspx

値上げ率はプランにより12.5%、20.8%、32.8%ですが、当社の契約しているプランでは20.8%でした。

私が気付かなかった理由は以下の3つです。

①数が少ない(金額が小さい)
②クレジットカードによる自動継続
③価格改定に関する個別メールでのアナウンスが一切なかった

これらはいずれもクラウド化によるサービスの小分け販売と無対面販売による成果だと思います。

当社のサービスを対比させてみると違いがよくわかります。

①専門サービスなので契約数が少ない
②専門サービスなので金額が大きく実質自動継続にならない
③価格を変える時には丁寧な説明が必要

まったく逆です。
特に③には驚かされました。日本人的に言ったら、価格の改定を個別ユーザーに通知しないということはちょっと考えられません。恐らく契約時の規約には書かれているのでしょう。そして、価格改定を通知したならばユーザーからの不満電話やメールばかりで、その対応だけでも大変なコストです。一応、サポート窓口もありますが、月に数千円の利用者の不満を聞くのも疲れますから、わざわざ知らせないのも理解できます。

当然ですが、クレジットカードの有効期限切れは45日前から15日置きに親切に案内がきます。何をして何をしないか、よくわかります。

マイクロソフトの値上げの理由は以下です。

「お客様に提供される価値と価格のバランスを考慮しながら、定期的に価格を見直します。」

これは良い考えだと思います。「価値」という言葉が大変よいですね。

そして、価格改定ができた最大の要因は、Office365は成功したということだと思います。一度使い出したらなかなか切り替えはできませんから、利用者が増えて、価格を改定しても影響があまりないというところまで来たのだと推測できます。

成功によって広がりを見せるOffice365が次に必要としているのはデータです。これからも関連して様々なサービスが生まれることでしょう。
サービスがサービスを生む流れとトレンドを改めて考えるよいきっかけとなったOffice365価格改定の出来事でした。

※本記事はメールマガジン『インスクエア ビジネスニュース』に寄稿しました。

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